春は別れと出会いの季節と申しますが、今年から定年年齢が65歳となり、多くの先輩方が退職や引き続きの勤務などそれぞれ選択されて4月をお迎えになったことと思います。また、人事異動によって新たな職場で心機一転、決意を新たにされている方もいらっしゃると思います。
永年、郵政の職場で努められ、退職の日を迎えられた組合員のみなさん、永い間のお仕事お疲れ様でした。郵政省から郵政事業庁、郵政公社を経て民営の日本郵政グループとなって13年が経過しましたが、入省当時から考えると仕事も職場の雰囲気も大きく様変わりされたことと思いますし、永い年月には色々なことがあっただろうと思います。今後は、先輩として郵政グループの行く末をお見守りいただき、時には厳しいご助言をいただければと思います。また、ぜひとも退職者の会にご加入いただき、大いに旧交を深めていただきたいと思います。
また、新たに日本郵政グループに入社されたみなさん、数多くある企業の中から郵政グループを選んでいただいたことに感謝を申しあげます。入社にあたって経営幹部の方々からお話があったことと思いますが、郵政事業は今年で創業150年の節目の年を迎えますが、郵便物の減少や低金利政策の影響、かんぽ商品の不適正営業問題などもあり、厳しい経営状況となっています。
10月には郵便のサービスレベルを見直して小荷物等に仕事の重点を移しますし、不適正営業を二度と発生させないためにも日本郵便(株)に所属する社員が(株)かんぽ生命から直接、業務指導を受けられるように体制や所属等の見直しが行われます。これらの見直し等によって持続可能な郵政事業の確立をめざしているところです。
新入社員のみなさんにとっては、希望と不安の入り混じった新たなスタートだと思います。皆さんが入社された郵政グループには、74年もの長い歴史を持つ労働組合があります。労働組合の役割は、組合員の雇用と労働条件を守ること、困った組合員を仲間同士で助け合うこと、社会の不条理に異議を唱えることの三つだと考えています。
これからの職業人生で困った時には、遠慮せずJP労組に相談してください。職場には必ずJP労組組合員がおり、役員がいます。何か助けになる知恵や助言がいただけると思います。また、仕事や職場に慣れたら、JP労組の活動に参加し、あなた自身も誰かを助ける側になってください。
労働組合は貴方の力となる存在です。でもその労働組合を強くするのは加入された組合員自身でもあるのです。ぜひともJP労組に加入いただいて、ともに活動をすることによってJP労組は活発になり、強くもなります。コロナ禍で失業者が増え、自死を選ばれる方も増えているという残念なニュースがありました。一人で抱え込まず、まずは職場の仲間に相談してみてください。直ちに解決ということにはならないかとは思いますが、少しでも良くなるように労働組合は仲間とともに考え、行動する組織です。
みなさんの加入を心からお待ちしております。
2021 年 4 月
日本郵政グループ労働組合
近 畿 地 方 本 部
執行委員長 岡田 陽平