委員長あいさつ

Greetings from the chairman
組合員のみなさまへ 2021年5月
初夏となり、風が心地よい季節になりました。

本来であれば、ゴールデンウィークの休日を利用して、ご家族やご友人とお出かけになっておられたことでしょうが、4月末現在の新型コロナウイルス感染症の拡大状況はいっこうに収まらず、第4波といわれるほどの状況となり、今年も昨年に引き続き、「緊急事態宣言」が発令されたため、のびのびと過ごすには程遠いゴールデンウィークとなりました。

世間が静かな連休を送っている中にあっても医療現場で働く方々は休日返上で新型感染症と戦い、人々の命を守っていただいています。私たちの職場でも医療現場で働く逓信病院の仲間がおりますが、すべての医療現場で働くみなさんに敬意と感謝を申し上げます。

さて、5月1日は労働者の祭典「メーデー」でした。大阪では今年も大規模な集会は開催できず、ネット配信で挨拶やメーデー宣言を行うといった簡素なものとなりました。全国においても新型コロナウイルスの感染拡大を受けて同様の判断をされました。つくづく、五月晴れの下でのメーデー集会が懐かしく、早く元通りに仲間が集える日が一日も早くやってきてほしいと願うばかりです。

メーデーは、1886年5月1日にアメリカ合衆国のシカゴで、当時は12~14時間が当たり前だった労働環境の改善を求めて労働者がストライキを起こし、8時間労働を要求したことに由来しています。翌年からヨーロッパをはじめ、全世界に広がり、5月1日が労働者が権利を主張する日として定着して現在に至っています。日本では1920年5月2日に東京・上野公園で第1回メーデーが開催されており、昨年がちょうど100年の節目の年でした。

来年こそは屋外で多くの仲間とともにメーデー集会の再開を喜び合いたいと思いますが、そのためには新型コロナウイルス感染症のワクチンがいきわたり、インフルエンザ並みの感染症とならなければなりません。しかし、ワクチン接種はスケジュール通りに進んでいませんし、国民の7割が延期もしくは中止を望んでいる東京オリンピック・パラリンピックも「オールジャパンで対応すれば何とか開催できる。」などと精神論で乗り切ろうとする始末です。つくづく、この1年間、政治は何をやっていたのかと憤慨する毎日です。

しかし、嘆いていても何も変わりません。私たちにできることは、日ごろから感染対策に心がけ、体調を整え、普段の仕事にかかわることです。そして、現状を変えるためには、仲間と集り、職場の現状や社会の現状について話し合い、どうすれば良いかを考えることです。来月には、JP労組の運動方針を決める定期全国大会があります。労働組合の運動方針というものは、政治や会社の経営方針にどのように向き合うか、私たちの労働条件を良くするためにはどういう運動をしていくか、などを決める大事な会議です。もうすぐみなさんの手元には大会議案が届きます。その議案書は少し難しいですが、役員に説明してもらうなどしてぜひとも、みなさんの職場で一度話し合ってみてください。みなさんが所属する支部には代議員がいらっしゃいます。その代議員にみなさんの意見を託してください。行動しなければ現状は何も変わりません。みなさんの貴重なご意見をお待ちしております。

さて、今月も感染防止をはじめとして労働安全に十分気を付けて頑張りましょう。

 

2021  年    5  月
日本郵政グループ労働組合
近  畿  地  方  本 部
執行委員長  岡田 陽平

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