委員長あいさつ

Greetings from the chairman
組合員のみなさまへ 2021年7月
7月を迎えるようになり、ようやく梅雨本来のぐずついた天気が続くようになりました。組合員のみなさんにおかれてはコロナ禍の中、感染予防に気を配りつつ、業務に携わられていらっしゃることと思います。仕事はもとより、日頃、JP労組の活動にも関わっていただいていることに敬意を申し上げます。

大阪市でもようやく新型コロナウイルスのワクチン接種券が届きました。今回の接種券の郵送にあたっても郵便事業が市民の皆様のお役に立てることができました。郵送に携わった組合員のみなさん、大変お疲れ様でした。
ワクチン接種については副反応の問題もあり、接種する、しないについてはあくまでも個人の選択に任せるべきだと思いますが、すでに接種が済んでいる外国の例を参考にしますと新型コロナウイルスに罹患した場合の症状を軽くするなど、感染防止には一定の成果があるようです。色々な情報を取捨選択した上で接種するか、しないかについてご自身でご判断いただきたいと思います。

JP労組としては職域における労働組合として組合員の接種にむけた環境整備に努めるとともに、接種の有無によって不合理な差別的対応がされないように労使対応をしっかりと取り組む所存です。
しかし、職域接種にむけて動き出したかと思いきや、ワクチンの供給が伴わず、職域接種は一時休止となっています。政府においては需要に見合うワクチンを確保した上で職域接種などの施策についてGOサインを出していただきたいものです。郵政グループも職域接種を行う予定でしたから、具体的に日程等が決まれば、地方本部からの周知文書をもって一日も早く組合員のみなさんに周知したいと思います。

さて、今、私たちの職場はかんぽの不適正営業を教訓に職場の統治機構を見直し、「新たなかんぽ営業」として来年4月の再出発にむけて取り組んでいます。また、郵便物流事業についても郵便法改正によるオペレーション変更に伴い、労働力のシフトを変え、仕事の組み立て方も大きく変えようとしています。

人間は本来、変化を望まないものだと言われています。誰だって慣れ親しんだ仕事のやり方や職場の雰囲気がいいに決まっています。しかし、人口減少社会に伴って顧客は減り続け、インターネット等の発展によって郵便物やゆうメールなどは減り続けています。今までのビジネスモデルでは150年続いた郵政事業が近い将来必ずや行き詰まりとなります。事業の将来を切り拓くのは、今、現場で働いている組合員の知恵と新しいものに物怖じせず挑戦する姿勢だと思っています。会社が考えるビジョンではなしに、現場の知恵で導き出したビジョンの方が雇用と労働条件を守り、事業の将来展望を切り拓くことになると思っています。

私たちJP労組近畿地方本部は、来る7月8日、9日の二日間、大阪市で第14回定期地方大会を開催し、むこう2年間の活動方針を決定します。議案書はすでにお手元に届いていることと思いますが、各支部の代議員を通じてしっかりと職場の声を反映させていただきたいと思っています。
また、みなさんの所属する各支部も地方大会以降に支部大会を開催し、支部としての活動方針を議論します。みなさん、毎日の仕事をするうえで困っていることはありませんか。労働組合には団体交渉権があり、地本や支部には問題解決にむけて経営側と交渉をする労使協議のルールがあります。職場の問題解決のためには、その職場で声をあげ、要求化し、労使で協議するという取り組みが必要です。ぜひとも、支部大会に参加して困りごと解決にむけて発言してください。問題解決は声を発することから始まります。JP労組近畿はこれからも組合員の声を拾い、みんなで議論し、問題解決に向けて力を合わせるといった運動を創りたいと思っています。

 

最後になりますが、私は今回の大会をもって地方執行委員長を退任することとなりました。委員長在任中の4年間、この委員長挨拶にお付き合いいただいたみなさん、ありがとうございました。今後ともJP労組運動に関わりをもっていただくことを心から願いつつ、ごあいさつとします。

 

 

2021  年    7  月
日本郵政グループ労働組合
近  畿  地  方  本 部
執行委員長  岡田 陽平

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