委員長あいさつ

Greetings from the chairman
組合員のみなさまへ 2022年7月
今年の近畿地方の梅雨入りは、平年より遅く6月14日で梅雨明けは、6月28日で統計開始以来最も早く、梅雨期間は14日間で最短を更新したそうです。(※これまでの最短は、1958年の17日間)
梅雨明け後1週間ほどは猛暑日が続き、その後はすっきりしない日が続いていますが、皆さんお変わりないでしょうか。

また、ここにきて新型コロナウイルスの新規感染者が急増する中、第7波に入ったとされていますが、私たちに出来ることは従前からの基本的な感染防止に徹するしかないと考えます。
そのような中にあっても、先般、「後期高齢者医療被保険者証」や「選挙関係郵便」等の配達業務を滞りなく遂行していただいた郵便職場の皆さんや、営業活動が本格的に再開されて以降、お客様のご意向をこれまで以上に尊重し、失敗が許されない営業活動に携わっていただいている郵便局窓口、あるいは金融2社の組合員の皆さんに敬意を表します。併せて、公共インフラである郵政事業を支えているのは、私たちJP労組組合員であるということを再認識した次第です。

さて、第26回参議院議員選挙が終わりました。昨年2月の第13回定期全国大会で、JP労組組織内候補として擁立を決定した中央副執行委員長「しば慎一」候補の勝利に向けた闘いは、立憲民主党比例代表4位:127,382 票(近畿:12,416票)の得票で当選を果たすことができました。コロナ禍にあっても勝利に向けて懸命に取り組み、支援の輪を拡げていただいた組合員・退職者の会会員はじめ、そのご家族・ご友人に改めて感謝申し上げます。

そして、第26回参議院選挙「しば慎一」勝利をともに喜び合いたいと思います。

一方、今般の参議院選挙を取り巻く国内外の情勢は、非常に厳しく立憲民主党は、賃上げが進まない中での物価上昇、ロシアによるウクライナ軍事侵攻の長期化、さらには新型コロナウイルス感染症の再拡大といった課題に対し「生活安全保障」を掲げて戦いました。しかし、議席を伸ばすことができず、与党に改選議席を上回る議席を与えたうえ、憲法改正に前向きとされる改憲勢力が国会発議に必要な3分の2を上回ったことに危機感を覚えるところです。
今後の政権運営は、圧倒的な議席数により日常生活に直接影響を及ぼしている物価高に対し、具体策を示さない・何も決められない・聴くだけの政治を継続し、格差がさらに拡大していくのではないかといった懸念があります。

また、選挙戦終盤には安倍元総理が凶弾に倒れた報が流れ、少なからず選挙戦に影響したものと考えます。JP労組近畿は暴力により人命を奪った行為を強く非難するとともに、その背景には何があったのか、容疑者はなぜ事件を起こすまでに至ったのか全容解明の途上にありますが、仮に、孤独や格差社会が遠因であったとしたならば、「誰一人取り残さない」社会をどのように構築していくべきか、社会の安全と民主主義を守る視点での取り組みを強化する必要があると考えます。

今回の参院選では投票率が前回を上回り50%を超えたものの、過去4番目の低投票率に止まり、民主主義の原点である政治への関心が一向に上向かない現実を真摯に受け止める必要があります。
今後、選挙総括を通じてこれらの課題解決につなげていくとともに、来年の統一地方選挙をはじめ、推薦候補の必勝を期すこととします。

結びに、「しば慎一」の勝利により私たちの明るい未来づくりがスタートしました。
JP労組近畿は、この勝利をさらなる運動の前進に向け取り組んでまいります。

 

2022  年  7  月
日本郵政グループ労働組合
近  畿  地  方  本 部
執行委員長  尾﨑 正一

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