委員長あいさつ

Greetings from the chairman
組合員のみなさまへ 2024年1月
新年あけましておめでとうございます。

組合員の皆さま、退職者の会の皆さま、ならびにご家族の皆さまにおかれましては、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
組合員の皆さまにおかれては、年末繁忙業務に引き続き年賀元旦配達を無事に終えられたことに敬意を表します。本当にお疲れさまでした。

また、1月1日に発生しました能登半島地震により被災された皆さまに、衷心よりお見舞い申し上げます。

近畿地方本部は、地震発生の翌日に北陸地方本部からの要請もあり地理的にも陸路で搬送可能なことから備蓄していた支援物資(水・食料・カセットコンロ等)を1月4日に金沢市まで届け、翌5日には飲料水(段ボール100ケース)を追加で搬入しました。
同日、北陸地方本部においては、これらの支援物資を七尾市まで搬送し、被害の大きかった輪島市・珠洲市まで配送の見込みがたったとの報告を受けたところです。
死者が120名を超え、安否不明者も200名を超えていますし、道路が寸断され支援が行き届いていないところも多くあり、未だ被害の全容は明らかになっていない状況です。
北陸地方本部によれば、被災地域に357名の組合員が居住しているとのことでありますから、今後、復興に向けて息の長い支援を行って参りたいと思います。

さて、昨年は、春頃から原油価格が高騰して多くのモノの値段が上がったことは、私たち消費者が体感してきたところですが、最近はインバウンドの回復も鮮明となり、昨年10月末に発表された日銀展望レポートでも、当面は、緩やかな回復を続けるとの見方が示されています。
また、ポストコロナに向かう中でスポーツ界が大きく賑わった年でもありました。特に関西圏では、流行語大賞に「アレ(A.R.E.)」が輝くなど、38年ぶりの活気に包まれ経済効果への期待が継続しているところです。

一方で、ウクライナや中東情勢が連日報道されているように何の罪もない子供たちをはじめ多く方々が犠牲となっています。
くわえて、台湾や朝鮮半島有事への懸念も高まっている状況にありますが、生存する権利さえも脅かされる戦争は「最大の人権侵害」であって、JP労組の綱領に「国内外の労働者組織との連帯によって世界の恒久的平和のため努力する」と掲げているように過去の戦争の惨禍を繰り返さないよう、平和で基本的人権が尊重される社会の実現をめざした活動と次世代へ繋いでいく取り組みを継続しなければなりません。
また、このような国際情勢はじめ資源価格の動向など、経済・物価を巡る不確実性は極めて高く、私たち働く者に及ぼす影響について、しっかりと見極めていかなければならないと考えます。

私たち郵政事業を取り巻く環境は、少子高齢化・人口減少など社会環境の変化にくわえ、取扱数量の減少やデジタル化による来局(店)数の減少が顕著になるなど依然厳しい状況にあり、大きな岐路に立たされていることを再認識しなければならないと考えます。
このような中、「2024春闘」の取り組みが本格化し、労使自治により分配の最大化に挑むことになります。24春闘に向けては、私たちが将来にわたって長く安心して暮らせる環境を整えることを目的として、まずは「こうありたい」「こうあるべき」といった将来のビジョンを考えることを議論のスタートとして各支部に意見集約をお願いしたところです。
今後、「2024春闘方針(案)」が示されます。組合員の皆さんご自身やご家族にもかかわる課題でもありますので、職場の仲間とともに議論を活性化していただき、まもなく始まる春闘署名や職場集会等の春闘行動に対するご理解とご協力をお願いいたします。

政治をめぐっては、暮れの臨時国会で総合経済対策の裏付けとして13兆円を超える規模の補正予算が可決・成立しました。物価高により厳しい状況にある生活者等への支援には一定の理解をするところですが、予算の7割を国債の追加発行で賄うとしており、何より、本年の定額減税についても焦点が当たりましたが国民にとって納得のいく議論には至らなかったと思います。
政府、与党の「政治とカネ」をめぐる疑惑など、国民からの政治への信頼は失墜するばかりで、昨年の統一地方選挙をはじめ、選挙が行われるたびに投票率が下がってきている現状にあります。有権者の政治不信が顕著に表れ、政治との距離感に強い危機感を抱くものですが、有権者それぞれが一票を投じ現実を変えていく必要があると考えます。

JP労組は、来夏の第27回参議院選挙に現参議院議員の「小沢 まさひと」さんを組織内候補として擁立して闘うことになります。
物価上昇に見合う適正な価格転嫁、とりわけ30年間据え置かれてきた第1種郵便料金の見直しをはじめ、政治の影響を受ける郵政事業にとって国政の場で政策提言を行う組織内議員は必要不可欠となります。

JP労組に結集する仲間の総力を挙げて「小沢 まさひと」の勝利に向けた取り組みを展開することとします。本年も課題の多い一年となりますが、組合員の皆さま、退職者の会会員の皆さまそしてご家族の皆さまのJP労組運動へのご理解と支援を賜りますよう心からお願い申し上げます。

結びに、本年が皆さまにとって幸多き年となりますよう祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。

 

2024   年  1  月
日本郵政グループ労働組合
近  畿  地  方  本 部
執行委員長  尾﨑 正一

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